感覚風景の陰陽

宮本 一行|MIYAMOTO Kazuyuki

2019

縦に切られた半身の丸太をキャンバスに、デジタルカメラで撮影した小砂の美しい里山風景の陰陽を映し出す。1890年代に盛んに行われていた、写真をより高みの芸術にしようとする試み「絵画的写真」の技法を現代の技術に応用して、光と影の軌跡を表した。これは風景を素材としたフロッタージュ的な記録であり、この虚実の像には、里山の静けさや騒めきなど、常に変化を続ける自然環境の移ろいが内包されている。実風景と比較しながら、小砂の美しい里山風景の魅力を感じて欲しい。

制作:宮本一行
制作補助:五月女かおる 制作協力:笹沼享一、藤田清

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