境界Ⅰ – 境界Ⅴ

青木 香保里|AOKI Kaori

2013

水母の身体の95%は水で成り立っています。その組成は脆く、簡単に崩壊してしまいます。彼らは自分の力で泳ぐ事もなく、ただ水に漂い生涯を終え、海水へと還ります。それを見て、人は儚いと感じるでしょう。しかし生物として彼らと私達の間に、どれだけの差があるのでしょう。私達もまた、大きな自然の循環の中に生まれ、漂い、還ってゆくのだという事を、彼らを見ていると考えずにはいられないのです。

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