ひとつながりの長椅子/共生の跡

船山 哲郎|FUNAYAMA Tetsurou

2018 2019

2018年3月をもって閉校を迎えた馬頭西小学校のグラウンドに全長18mの丸太のベンチを制作した。里山から木を切り出し、座面の仕上げのやすりがけは、馬頭西小学校最後の在校生と共に行った。閉校し、子供達が足を運ばなくなったとしても、この場所は確かに多くの子供達が共に学び、過ごした場所である。この村を見守ってきた里山の木を使い、ひとつながりのベンチを制作することで、一つの小さな跡をこの場所に刻むこととする。18mという寸法は、小学校最後の在校生約40人が横一列に並んで座れる長さである。

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