ひとつながりの長椅子/共生の跡

船山 哲郎 / Funayama Tetsurou
2018

2018年3月をもって閉校を迎えた馬頭西小学校のグラウンドに全長18mの丸太のベンチを制作した。里山から木を切り出し、座面の仕上げのやすりがけは、馬頭西小学校最後の在校生と共に行った。閉校し、子供達が足を運ばなくなったとしても、この場所は確かに多くの子供達が共に学び、過ごした場所である。この村を見守ってきた里山の木を使い、ひとつながりのベンチを制作することで、一つの小さな跡をこの場所に刻むこととする。18mという寸法は、小学校最後の在校生約40人が横一列に並んで座れる長さである。

滞在制作の様子はこちらから →

← アーカイブ一覧に戻る

アーティストプロフィール

船山 哲郎 / Funayama Tetsurou
岩手県出身

札幌市立大学で建築・空間デザインを学び、同大学大学院デザイン研究科で修士号(デザイン)を取得。 風情や情緒など、日本人の美的感覚に興味を持ち、風景と人間の知覚に着目した作品を多く制作。木材を用いて実際に人が体験できる空間を制作することを主としながら、記録映像の撮影や編集も自ら行っている。また、制作活動と並行してインスタレーション作品の制作手法に関する研究を行い、日本環境芸術学会に複数の研究報告を発表している。 秋田公立美術大学美術学部 助手。